竣工写真3 既存を生かしながらのリフォーム

  • 2008年8月6日

玄関内部から外に向って見たところです。右手がサロン。
リフォームの場合、何処までを工事で改修、改築し、何処までをそのままで利用するか、工事費やリフォーム後の空間、使い勝手などに大きく関係してきます。そのさじ加減が、リフォームの難しさであり、面白さであり、またその価値を見出すことが出来るのではないかなと思っています。
今回の工事は、予算的に決して多くはないものの、機能的なことをちょっと改善するといったことや、水廻りの設備機器を刷新するといったことにとどまらず、安らげるようなデザイン性や、空間性も求められていました。そこで、今回は極力、既存の壁はいじらず、その上から施工する形で、現況のプランに多少の手を加えて、コストを抑えつつも広がりのある空間となるように工夫を凝らしています。
写真の玄関も既存のレイアウトと同じなのですが、既存の玄関下屋の垂木を掃除したら、きれいだったこともあり、玄関戸上部を透明ガラスとし、それが見えるような仕組みとしています。またサイドも透明ガラスを入れることで玄関が広く感じられ、また、お店的要素もありますので、外部、内部相互からの気配も感じられるように工夫しています。