photo by Yoshiyuki Hirai
概要
この住まいは、大阪府池田市の北側にある五月山の山裾に位置し、ちょうど敷地の三方は竹林や木々に囲われています。クライアントはこの場所の緑の深さ、風、空気、音に惹かれ、設計は道路側、南側隣家からのプライバシーを守りながら、四季をとおして自然を満喫できる家が求められました。
敷地は、南側隣地より1m程高くなったひな壇造成された掘り込み駐車場付の宅地で、平坦部が少ないことや、法令的な制限の壁面後退のため、敷地面積の割に建築可能な部分が少なく、計画は予算も考慮して、コンパクトな四角い箱を用意し、その中で床面をスキップフロアーとして、上がるにつれて空間が外部に対して開放的になっていくという空間構成採用しています。
諸室のレイアウトは1階にプライベートな空間となる寝室、子供室、来客の宿泊用和室。また1階と2階の中間階に、浴室などの水廻りと、ワークスペースとし、生活の中心となるリビング、ダイニングスペースは、南側隣家の2階より半階上がった、より緑に近い位置に設け、竹林のすがすがしさ、木々の揺らぎ、鳥のさえずり、太陽の光など、自然の恵みを生活の中で大いに感じることができる場所となっています。
さらに、リビングより階段で上がった水廻り上部の北側屋根テラスは、夏場の避暑的な外部空間であり、そこから、はしごで大屋根にも登ることが可能で、南側に広がる大阪平野の夜景を木々の間より堪能できるように計画されています。
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